HISTORY
モノレールの特長
01
輸送力
都市モノレールは道路上空を走行することにより、車両の編成数や駅の長さ等に制限があるため、都市内一般鉄道や地下鉄等の大量輸送機関ほどの輸送需要はないが、バスやLRTでは不十分な中量の輸送需要に適した交通機関です。需要に応じて2両編成から6両編成までバリエーションに富んだシステムが構成できます。都市交通機関としての機能と性能を満たし、標準的な設備で構成される跨座型「標準大形モノレール」では、1列車4両編成、運転間隔3分(1時間20本)で運行した場合、1時間片方向の輸送力は14,400人となります。
| 定員 | 400人 / 4両 |
|---|---|
| 満員 | 1,050人 / 4両 |
| 輸送計画 人員 |
720人/4両 (1人あたりの立面積を0.14㎡とした場合) |
02
事業費
道路空間のほか公園、広場、河川等の公共空間の上空を利用することが可能なことから、新たな土地取得が少なくて済むなど効率的な整備が可能です。また、地下鉄に比べるとおおむね1/3の事業費で導入可能です。
03
高い安全性と快適な走行
道路上空の専用軌道を走行するため、地上の交通渋滞に巻き込まれることなく安全に走行できます。 モノレール車両内から都市景観を見渡せるなど快適性が高く、都市空間の魅力の再発見にもつながります。また、軌道桁に跨座し、あるいは箱形の軌道桁内を走行する台車に懸垂して走行するため、脱線の恐れがなく、風雨、降雪などの厳しい自然条件にも対応可能です。
04
バリエーションに富んだ
線路設定
都市形態や需要量に応じて、複線、単線、ループなどさまざまな線路形態が可能です。
また、ゴムタイヤ式ボギー台車※を使用しており、小半径の曲線や大きな縦断勾配となる線路の設定も可能であることから、都市内の限られた空間への導入や起伏の大きな地形への適用も可能です。※ボギー台車とは、車体に対して水平方向に回転可能な装置を もつ台車の総称。
05
環境と景観面での優位性
モノレール車両はゴムタイヤと空気ばねを使用しており、静かで振動の小さな走行が可能です。
構造全体がスマートで上空の遮断が小さく、周辺の環境や景観に与える影響が小さいです。
また、植栽やモノレール構造物の創意工夫等により、魅力ある都市空間の創造が可能です。
06
まちづくりへの貢献
モノレールの整備にあわせ、都市交通手段の再編、沿線開発による住宅地や商業・業務・文化・福祉施設等の整備、都市の再整備による居住地や都市機能の再構築等を図ることにより、住民の生活利便性の向上や地域経済の活性化等の様々な都市問題の解決を図ることが可能です。